アメリカンプレスってどんなもの?
アメリカンプレスの使い方を知りたい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
アメリカンプレスを使うことでどのようなコーヒーが完成するのか、また他の淹れ方との違いはどこにあるのか気になりますよね。
今回はその疑問を解決するため、アメリカンプレスの特徴や使い方を詳しく解説してきます!
- アメリカンプレスはコーヒー豆に圧をかけて抽出する
- オイル分が抽出され滑らかな口当たりのコーヒーが完成する
- 使い方・手入れの仕方が簡単で初心者にも扱いやすい
コーヒー豆研究所は、日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修しています。
それでは早速見ていきましょう!
アメリカンプレスとは?
アメリカンプレスとはコーヒーを淹れる器具の一種です。
コーヒー豆をアメリカンプレスに入れ、圧をかけて抽出します。
コーヒーだけでなく紅茶も淹れられるため、幅広いシーンで活躍してくれます。
コーヒー豆を淹れてから抽出するまでの動作を1つの器具で済ませることが可能であり、短時間で抽出が終わる点が特徴的です。
フレンチプレスとの違い
同じくコーヒーの抽出器具であるフレンチプレス。
両者とも使うコーヒー豆の量や基本的な動作は同じです。
それぞれの違いを表でまとめました。
– | アメリカンプレス | フレンチプレス |
---|---|---|
抽出にかかる時間 | 2~3分 | 4~5分 |
抽出中の香り | 密閉されているため香りはほぼない | 香りが漂う |
完成後 | コーヒー豆の細かい粉が入らない | コーヒー豆の細かい粉が入る |
抽出にかかる時間はアメリカンプレスの方がやや短めです。
容器がしっかり密閉されていてコーヒー豆の細かい粉(微粉)が入らないアメリカンプレスですが、そのため抽出中に香りを楽しむことはできません。
芳醇な香りは淹れた後に満喫しましょう。
より詳しくフレンチプレスについて知りたい方は、以下の記事をチェック!
エアロプレスとの違い
筒状の器具にコーヒー豆を淹れて抽出するエアロプレス。
抽出にかかる時間や使用するコーヒー豆の量はアメリカンプレスと変わりません。
違いは以下の通りです。
– | アメリカンプレス | エアロプレス |
---|---|---|
力 | 弱い力でOK | かなり力が必要 |
杯数 | 約2杯淹れられる | 1杯分が多い |
エアロプレスを使ってコーヒーを抽出するには、かなりの力が必要です。
力の弱い人は使う時に注意してね!
より詳しくエアロプレスについて知りたい方は、以下の記事をチェック!
アメリカンプレスでコーヒーを淹れる方法
アメリカンプレスを使ってコーヒーを淹れる時の手順について解説します。
使い方
アメリカンプレスの使い方は以下の通りです。
- ミルで挽いたコーヒー豆をケースに入れる
- 容器にお湯を入れる
- ケースがお湯に浸るように両者をセット
- 1分ほど経過したら1分かけてプレスする
- カップに注ぐ
アメリカンプレスはコーヒー粉をプランジャーと呼ばれる部分にセットして、圧をかけてコーヒーを抽出します。
使い捨てのペーパーフィルターをその都度使う必要がないため、エコだといえるでしょう。
コーヒー粉は密閉された容器に入るため、お手入れも比較的簡単です。
レシピ紹介
アメリカンプレスを使った美味しいコーヒーレシピを紹介します。
- 使う器具にお湯を入れて温めておく
- 中細挽き~中挽きにしたコーヒー粉を20gポッドに入れる
- 容器部分に約90度のお湯を300ml注ぐ
- ポッド部分がお湯に浸かるまでプレスし、30~60秒待つ(蒸らし)
- 1分から1分半かけてプレスする
せっかく淹れたコーヒーが冷めないように、あらかじめ器具を温めておきましょう。
コーヒー粉はドリップコーヒーを淹れる時と同様に中細挽き~中挽きがおすすめです。
100度のお湯を使うと苦味や雑味が強くなってしまうため、沸騰してから5分ほど経過した約90度のお湯を使ってください。
あとは時間をかけてゆっくり抽出することが大切です。
ドリップコーヒーについては以下の記事をチェック!
アメリカンプレスの洗い方・お手入れ方法
アメリカンプレスを使った後は、洗って清潔に保ちます。
そうすることでまた美味しいコーヒーを淹れることができます。
コーヒーを淹れ終わったらケース内のコーヒー粉を捨て、水でしっかり注いでください。
分解できるパーツは全て分解し、普通の食器用洗剤を使用して洗います。
汚れを落としてしっかり乾かしましょう。
コーヒーを淹れた直後だとアメリカンプレス本体が熱くなっているので、少し時間を置いてから洗うことをおすすめします。
アメリカンプレスのメリット・デメリット
アメリカンプレスを使うことで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
デメリットもお伝えしていくので、参考にしてください。
メリット
アメリカンプレスの主なメリットを解説します。
- 使い方が簡単
- 手入れしやすい
- 滑らかな口当たりのコーヒーが完成する
それぞれ説明していきます。
使い方が簡単
アメリカンプレスの使い方は、コーヒー粉とお湯をセットしてプレスするだけでとても簡単です。
電源も必要ありませんし、弱い力でも抽出できます。
そして、使い捨てのフィルターが必要ないためゴミが出ずコスパも良いと言えます。
維持費がかからない点も魅力的。
手入れしやすい
分解してきれいに洗えることから手入れもしやすくなっています。
パーツもコーヒーメーカーなどに比べたら少ないため、手間もかかりません。
毎回コーヒー粉のかすを捨て、水または洗剤で洗って清潔さを保ちましょう。
滑らかな口当たりのコーヒーが完成する
アメリカンプレスで抽出したコーヒーは、コーヒー豆に含まれているオイル分がしっかり感じられる仕上がりになります。
手押しで直接圧をかけるため、コーヒーの成分が濃く抽出されることから味わいも濃くなります。
密閉した容器に入れて使用することから、コーヒーの細かい粉がほとんど入りません。
舌触りがとても滑らかで雑味の無いコーヒーを楽しんでください。
個人的にアメリカンプレスの手軽さが好き
デメリット
アメリカンプレスを使う際は、以下の点に注意してください。
- コーヒー粉がこぼれやすい
- 淹れられる杯数は多くない
詳しく掘り下げていきます。
コーヒー粉がこぼれやすい
コーヒー粉を入れるポッド部分はあまり大きくありません。
少しずつ慎重に入れないと、こぼれてしまい片付けが必要になります。
小さめのスプーンを使うなど工夫を凝らしてください。
淹れられる杯数は多くない
一般的に浸透しているフレンチプレスの場合、容量のバリエーションも豊富です。
それに対してアメリカンプレスは流通しているものが少なく。杯数は1~2杯程度。
コーヒーを1度に大人数淹分れたいという場合には向いていません。
もちろん2,3回繰り返し使うことで対策できますが、その分手間がかかることを覚えておきましょう。
アメリカンプレスのおすすめコーヒーメーカー
「American Press」というブランドから発売されているアメリカンプレスのコーヒーメーカー。
手軽に使える機能性の高さと優れたデザインが魅力的です。
微細なフィルターがセットされたポッド部分にコーヒー粉を入れ、あとはゆっくり時間をかけて抽出するだけで本格的なコーヒーが完成します。
お湯の温度やプレスする時間によってコーヒーの味の調整も自由自在。
様々な味わいのコーヒーを楽しみたいけれど、淹れ方が難しかったり手入れが面倒だったりする器具は使いたくないという人に最適のコーヒーメーカーです。
コーヒー豆が持つ風味を最大限引き出せるよ。
商品詳細
商品名 | アメリカンプレス コーヒーメーカー |
サイズ | 幅9.2×奥行9.2×高さ22cm |
重さ | 635g |
容量 | 414ml |
コーヒーの分量 | 18~22g |
耐熱温度 | 95度 |
価格 | 13,200円 |
淹れ方によってコーヒーの味はどう変わる?
コーヒーは淹れ方によって味が変わるとても奥が深い飲み物です。
それぞれの特徴を比較してみてください。
淹れ方 | 味の違い |
---|---|
アメリカンプレス | オイル分が抽出され口当たりが滑らか |
フレンチプレス | コーヒーのボディ感が強く出る |
ハンドドリップ | 酸味・苦味が強く抽出される傾向がある |
ネルドリップ | 柔らかい口当たりでマイルドな味わい |
エアロプレス | すっきりした味わいで香りが豊か |
サイフォン | 苦味が強く味は濃くなる |
それぞれのコーヒーの淹れ方による特性の違いを理解し、好みの味わいに近いものを採用してください。
ハンドドリップやネルドリップは淹れる技術によって仕上がりが左右されるため、慣れないうちは味が安定しないかもしれません。
アメリカンプレスは使い方が簡単で、誰が淹れても美味しいコーヒーが完成します。
ぜひ手間をかけて一味違うコーヒーを楽しんでください。
ネルドリップ、サイフォンについて関しては、以下の記事を参考にして下さい。
アメリカンプレスでひと味違ったコーヒーを淹れよう!
いかがでしたでしょうか?
アメリカンプレスについて特徴から美味しい淹れ方、味の違いまで細かくご紹介しました!
本記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- アメリカンプレスはコーヒー豆に圧をかけて抽出する淹れ方
- コーヒーのオイル分が抽出され、滑らかな口当たりになる
- 使い方・手入れの仕方が簡単なので、初心者におすすめ
ぜひ今回ご紹介した内容をもとに、アメリカンプレスでひと味違ったコーヒーを淹れましょう!