今回はこういった疑問にお答えしていきます。
この記事を読むことで以下のことが分かるようになります。
- グアテマラコーヒーとは何か
- グアテマラコーヒーの特徴
- おすすめのグアテマラコーヒー
本記事の信頼性
コーヒー豆研究所(@topcoffeelab)ではコーヒーの専門家が監修しています。コーヒーをこよなく愛し続けて約8年。バリスタとしての経験がありながら、現在はコーヒー豆&粉の専門家として日々活動中です。独自ブランドのコーヒー豆も販売中。
それでは早速見ていきましょう。
グアテマラコーヒーとは?

そもそもグアテマラコーヒーとは一体何なのでしょうか?
結論、グアテマラコーヒーとはその名の通りグアテマラという国で採れた豆を使ったコーヒーです。
グアテマラはメキシコの南に位置し、日本の3分の1程度の大きさの国であるにも関わらず、コーヒーの生産量は世界第10位と中米を代表するコーヒー生産大国。
またグアテマラは、国土の約70%が火山に囲まれた山岳地帯です。
厳しい寒暖差や豊富な雨量、火山灰の土壌などコーヒー栽培には絶好の条件が揃っていて、高品質のコーヒー豆を生産することが可能。
日本での知名度もそこそこ高く、日本でもブレンドによく使われていたり、缶コーヒーに使われていたりと意外にも活躍しています。
グアテマラコーヒーの特徴

ここではグアテマラコーヒーの特徴を大きく3つご紹介していきます。
まとめると以下の通り。
- 中米を代表するコーヒー生産大国
- 上質な豆が栽培されている8つのエリア
- 専門機関による品質管理体制
1つ1つ解説します。
中米を代表するコーヒー生産大国
冒頭でも解説しましたが、グアテマラは中米を代表するコーヒー生産大国です。
経済的にはエルサルバドルと共に中央アメリカの中位グループに位置しますが、1960年〜1996年まで続いたグアテマラ内戦によって、治安や政治に関してグアテマラ社会は未だに不安定な状態にあります。
またグアテマラは、国民総生産の4分の1を農業が占めます。
農業は輸出の3分の2を占めており、労働人口の半分が従事しています。
主要産品はコーヒーや砂糖、バナナです。工業・建設は国民総生産の約5分の1を占めます。
上質なコーヒー豆が栽培されている8つのエリア

グアテマラにはコーヒーの生産地がいくつもありますが、特に高品質なコーヒー豆が栽培されていることで有名なエリアが8つあります。
まとめると以下の通り。
- アンティグア(Antigua)産地
- フライハーネス(Fraijanes)産地
- アティトラン(Atitlan)産地
- コバン(Coban)産地
- フエフエテナンゴ(Huehuetenango)産地
- サン・マルコス(San Marcos)産地
- ニュー・オリエンテ(New Oriente)産地
- アカテナンゴ(ACATENAGO)産地
1つ1つ解説します。
中でも、今ではアンティグアは絶好の自然条件と品質の高さ、伝統からグアテマラコーヒーの代名詞的存在となっています。
標高や気候条件が微妙に異なるので、同じグアテマラ産のコーヒーだとしても地域ごとにそれぞれ特徴があります。
アンティグア(Antigua)産地
豊かな火山性土壌があり、温度が低く長い日照時間、涼しい夜がアンティグア地方の特徴です。
渓谷は壮大な3つの火山に囲まれています。
グアテマラにある3つの火山の1つで、豊富なミネラル分を含んだ火山灰を降らせてくれます。
フライハーネス(Fraijanes)産地
軽石の混ざった火山性土壌、高地、活火山がフライハネスの特徴の特徴です。
豊富な雨量と一定しない高湿度であることでも知られています。
気温の変動幅が大きいので、他とは異なる気象です。
アティトラン(Atitlan)産地
4つある火山性生産地の中でアティトランの土壌が最も有機物質が多いのが特徴です。
アティトラン湖岸からそびえる壮大な火山の傾斜の中でコーヒーが栽培されています。
アティトラン湖は、グァテマラにたくさんある火山湖で最も大きく、知名度も高いです。
コバン(Coban)産地
1年を通して、曇天、雨天そして涼しいです。
また土壌は石灰岩と粘土質からなっています。
この産地は大西洋盆地、北方のジャングルといった熱帯の影響を受けているため、5月~12月は霧に覆われることが多いです。
フエフエテナンゴ(Huehuetenango)産地
非火山地帯のコーヒー産地3つの中で最も乾燥していて標高が高いウエウエテナンゴ。
辺鄙な場所で起伏が激しい場所になります。
海抜2000mの高地でも栽培が可能な特殊な土地です。
サン・マルコス(San Marcos)産地
8つの地域で最も暖かく、降水量も一番多い産地になります。
強烈な雨季があり、開花が最も早いのが特徴。
ニュー・オリエンテ(New Oriente)産地
コバンの産地環境に似ていて、雨天、雲天多いのが特徴です。
かつての火山地であったため、変成岩が砕けた土壌になっています。
ミネラル成分のバランスが良く、グァテマラの火山地帯とは異なる性質を持っています。
アカテナンゴ(ACATENAGO)産地
近年、8番目の地区としてアナカフェに登録された新しい産地です。
フエゴ火山からの火山灰が豊富なミネラル分を土壌に与えていることでも知られています。
専門機関による品質管理
グアテマラコーヒーの特徴として、専門機関による品質管理があります。
専門機関とは、1969年にグアテマラコーヒーの品質向上と生産管理のために、生産者の共同出資により「グアテマラ全国コーヒー協会・通称ANACAFE(アナカフェ)」に設立された組織です。
気候や生産体制に関する研究や農園の把握、管理、生産者の教育や世界に向けたマーケティングを通してグアテマラコーヒーの生産向上に向けられて創られました。
グアテマラコーヒーに関するブランディングや品質の向上などを執り行っています。
グアテマラコーヒーの味

ではグアテマラコーヒーの味はどのようなものなのでしょうか?
世界的には甘い香りと力強いコクで高い人気を誇るコーヒーとして知られています。
果物を思わせるやや強めの酸味&花のような芳しい香りが特徴的です。
一口飲めば酸味とコクがバランスよく感じられ、鼻から甘い香りが抜けていきます。
後からは花の蜜のような甘味が出てきて、その余韻は長く続きます。
上記で説明した産地によってコーヒー豆の個性は出ますが、総じてグアテマラコーヒーは複雑な味わい・香りを有する上品なコーヒーと言えるでしょう。
グアテマラコーヒーの等級・グレード

グアテマラコーヒーの等級・グレードを表にまとめると以下の通り。
標高 | 等級・グレード |
---|---|
1350m~ | SHB(ストリクトリー ハード ビーン) |
1200~1350m | HB(ハード ビーン) |
1050~1200m | SH(セミ ハード ビーン) |
900~1050m | EPW(エクストラ プライム ウォッシュド) |
750~900m | PW(プライム ウォッシュド) |
600~750m | EGW(エクストラ グッド ウォッシュド) |
~600m | GW(グッド ウォッシュド) |
グアテマラコーヒーは産地の標高によって、7等級(グレード)に分けられます。
標高が高いほど気候条件が厳しくなり、そのような環境でじっくりと育ったコーヒー豆ほど風味が豊かになると考えられているため、それに基づいて等級分けされます。
標高1350m以上で栽培されているコーヒー豆のみが、最高等級の「SHB」という格を付与されます。
グアテマラコーヒーの歴史

グアテマラには、1750年代に修道士によりコーヒーが持ち込まれました。
しかしながら、広く普及したのは1850年頃です。
輸出の主軸であった天然染料が化学染料に押され打撃を受けたことや、隣国のコスタリカがコーヒーによって好景気な状況を見て、コーヒー栽培が国を上げて進められました。
上記で説明した1969年にグアテマラ国立コーヒー生産者協会「ANACAFE(アナカフェ)」も発足し、生産者の指導や研究、世界に向けての販売・宣伝活動を行うなど、今ではグアテマラのコーヒー産業を支えています。
グアテマラコーヒーが楽しめるおすすめのコーヒー豆3選

ここではグアテマラコーヒーが楽しめるおすすめのコーヒー豆3選をご紹介します。
まとめると以下の通り。
- 珈琲きゃろっと お試しセット(グアテマラ・ブラジル産)
- 土居珈琲 初めてのセット(グアテマラ・エルサルバドル産)
- ロクメイコーヒー グアテマラ ブエナビスタ農園 ビジャサルチ
1つ1つ解説します。
1. 当サイト1番人気コーヒー「珈琲きゃろっと お試しセット(グアテマラ・ブラジル産)」

きゃろっと珈琲は、北海道にカフェ焙煎所を運営しているコーヒー豆販売店になります。
コーヒー豆の挽き加減など説明してくれるサンプルが入っており、かなり具体的で初めのうちは重宝します。
2012年には「日本ローストマスターズ」で優勝したこともある通販サイトです。
コーヒー豆焙煎に対してのこだわりが強く、世界で唯一の焙煎機を開発してしまうほどです。
浅煎りから深煎りまで幅広い品揃えであるため、初心者でも利用しやすい通販サイトでしょう。
少し深めに焙煎することによって、グアテマラの甘味とコクをより際立たせた味わいを楽しむことができます。
すっきりとした酸味のほかに苦味も感じられ、グアテマラの少し違った一面も美味しいです。
シャープな苦味が特徴の「ブラジル」も一緒に試すことが可能。
コーヒー豆&粉の詳細
値段 | ¥1,980 |
---|---|
内容量 | 200g×2(約2ヶ月分) |
産地 | グアテマラ・ブラジル |

2. 高品質な高級コーヒー豆「土居珈琲 初めてのセット(グアテマラ・エルサルバドル産)」


珈琲焙煎士である土居博司氏が創業した40年以上の歴史を持つコーヒー豆通販店「土居珈琲(どいこーひー)」。
「珈琲作りのために守る掟」というものが載っており、強いこだわりを感じられるお店となっています。
「土居珈琲」といえば昔ながらの日本人に合う珈琲のイメージが強いでしょう。
コクと香ばしい香りを感じさせる深煎り系のコーヒーが主流です。
土居珈琲の「グアテマラ カペティロ農園」は特に香りが強く、ナッツのような甘味と後に残るチョコレートのような余韻が魅力。
焙煎所には小さな焙煎機が何台もあり、コーヒー作りに関わる色々な研究がされています。
コーヒー豆の詳細
値段 | ¥2,150 |
---|---|
内容量 | 100g × 2銘柄 |
産地 | グアテマラ・エルサルバドル |



3. スペシャルティコーヒーが楽しめる「ロクメイコーヒー グアテマラ ブエナビスタ農園 ビジャサルチ」


こちらのグアテマラコーヒーは、バランスがよくすっきり飲みやすい中にも、ビターチョコレートのようなコクと甘みが広がるのが特徴です。
焙煎度合いは中煎りです。
標高1900mの斜面に位置する、ブエナビスタ農園で栽培されています。
高い標高で今までのアンティグアコーヒーを超える新しいアンティグアを作り出すために作れられたコーヒーです。
コーヒー豆の詳細
値段 | ¥972 (税込) ~ ¥1,944 (税込) |
---|---|
内容量 | 100g~250g |
産地 | グアテマラ ブエナビスタ農園 |
グアテマラコーヒーの特徴を理解してより美味しいコーヒーを楽しもう!


いかがだったでしょうか?
「グアテマラコーヒーの特徴とは?味や等級からおすすめの豆までご紹介」というテーマでお伝えしました。
グアテマラコーヒーの特徴はたくさんありますが、やはり多くの産地によって全く違う栽培環境で作られていることでしょう。
また味わいは甘い香りと力強いコクが特徴です。
今回ご紹介したおすすめのコーヒー豆を参考にしながら、是非美味しいコーヒーを楽しみましょう!
そしてグアテマラコーヒーの魅力に触れてみて下さい。
そんな方には当サイトで一番人気の「珈琲きゃろっと
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際立つ香り高い風味があり、後味が甘いのが特徴的。
鮮度 | |
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甘み | |
コク | |
酸味 | |
苦味 | |
香り | |
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